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70代の後半まで車の運転をしていた母アキ子氏


80歳を目前にマンションに引っ越し

やっと車を手放した

それでもまだ

「車がないと不便だ」

「自分で好きな時に好きなところへ行けたのに

今はどこへも行けない」

という愚痴はず~~~~っと言い続けていた

それを黙らせるためにも

年を取ってから引っ越して心細くないように

自分の時間を差し出してあれやこれやと

生活のお世話をしてきた

アキ子氏が必要な

食料品日用品の買い出しのほか

衣料品や家電やインテリア品の買い物に付き添ったり

私たち家族が休みの時は

一人だと拗ねるので一緒に食事を

と招いたり

やれトイレの水の流れが悪いような気がする

エアコンが変な音がする

電球が切れた

テレビのリモコンが動かない


たいていが「気のせいだったり」

操作の仕方をまちがったりしているだけで

なんということはないのだが



正直家庭が二つあるようでしんどかったし

気難しくて何事にも完璧を求める母アキ子氏に

対応するのに疲弊していた




そんな暮らしが続いているなか

母アキ子氏の運転免許証の更新の時期がやってきた

menkyo_old_woman



当然もう自分で運転をすることはないし

更新する必要もない

と思っていたけど

本人は

「まだ何があるかわからないから免許は必要だ」

と頑として受け入れない

…日常的に乗らなくなって2年は経とうかというのに

さあ!いざ乗る ってそれはいつ?

一体どういう時に?

まさかレンタカーでも借りてすぐに運転できるとでも

思っているの?

ババ子が普段必要な時は送迎しているし

いざとなればタクシーもあるじゃない

と説得しても

「あんたは仕事があるから

行きたいときに来てくれるわけじゃないし」


どケチな母アキ子氏は絶対にタクシーには乗らない

娘は呼べばタダだ


買い物だって病院だって車が必要な時は

なんとかこちらの家族総出でサポートしているが

母アキ子氏にとっては

「いつもすまないね」

「ようやってくれてるわ」

なんて感謝の言葉や態度はない


不満ばかり聞かされてうんざり・・・


免許を手放さない理由もあれこれ言うが

結局かつて自分ができていたことが

出来なくなる

「喪失感」

が大きいのだろうな


おばあさんなのに運転できるというと

ちょっと周りも「すごいですね」

と驚いてくれてプライドをくすぐられる感じが

なくなるのも嫌なんだろうな

とは察した

でも本当のところこのご時世ならみんな
「危ない やめておけよ」
と思うでしょ


そこで提案したのが

「運転免許証」を自主返納した後に

「運転免許経歴証」なるものがもらえる

公的な身分証明証としても生涯通用するらしい

これでどうだ?と説得した



そして見栄っ張りのアキ子氏も

やっと何とかそれで手を打つことにしてくれた


その後最寄りの警察署に行って

晴れてその

「運転免許経歴証」

を手に入れた


ふう~(^^;)


と思いきや

受け取ったそれを見て母アキ子氏は

「いややわ この写真

私こんなおばあさんみたいに写っている

やっぱりこんなとこの写真屋はへたくそやな!」

と文句を言っていた



どれどれ・・・その経歴証をのぞき込むと

そこにはいつも通りの

年相応のアキ子氏の写真があった(-_-;)



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